前の投稿ではクーラー病についてお伝えしましたので今回はクーラーによって悪化する疾患をお伝えします。

クーラーによって悪化する疾患、それは…

四十肩、五十肩、変形性膝関節症、膠原病などです。

今回はこの中の四十肩・五十肩、変形性膝関節症についてお伝えいたします。

1，四十肩・五十肩

四十肩・五十肩とは

肩関節周囲の組織の退行変性（加齢）が起こり，関節包という袋が関節に癒着し，動く範囲を狭めます。別名”凍結肩”と言い、名前の通り凍ったように肩が動かなくなり，動かすたび痛みが走ります。

※因みに、四十、五十というのは年齢のことを指していますので別物ではありません。

主な症状として

①夜間時に痛みが出る。

②着替えの際に痛みが出る。

③腕が上らない

④背中の方で腕が組めない

この症状に当てはまる人は肩を冷やさないでください。クーラーなどの直接的な冷たい風が肩に当たっていると筋肉が余計に緊張する事で肩周辺の筋肉を固め、悪化させてしまいます。

対処法と改善方法

クーラーの部屋にいる際は何かを羽織ったり，風のあまり当たらない席に移動するなどして対応しておきましょう。

改善方法としましては，ストレッチ，夏でもたまにはお風呂に浸かるなど循環を良くすることが大切です。肩は動かすと痛みが走ると思いますので出来る範囲でおこないます。

そのストレッチとは首周りのストレッチと振り子体操

首のストレッチ

座った状態でどちらかに首を倒し、倒した方と反対の手を床に置きます。伸びが足りない方は倒した方の手で頭を押さえ伸びを深めていきます。反対も同じくやっていきます。

振り子運動

脚を肩幅に開き，上体を倒した姿勢から腕をブラブラと振り子のように揺らします。

これをすることで肩周りの筋肉が緩みやすくなります。

寝る際、痛みが出ている腕の下にタオルを置いて少し位置を高くしてあげましょう。（仰向けの場合）もしくは抱き枕を抱いて寝ると少し楽になります。（横向きの場合）

2，変形性膝関節症

変形性膝関節症とは

膝のクッションである関節軟骨がすり減ることで骨同士がぶつかり，関節の中で炎症（熱を帯びていたり，腫れがある状態）が起きることで痛みが発生します。悪化すると変形していき痛みも強くなります。

主な症状

①歩行，立ち上がりの動作の初動時の痛み

②階段の登り，降り，正座が痛くてできない

③安静時痛

④外見から見て強いＯ脚

⑤水が溜まる

⑥酷いと歩行困難

これらの症状がある方も冷たい風に当たり過ぎないでください。

対処法と改善方法

膝掛けなどで足元を冷やさないようにするか、長めのソックスを履く、女性の方では、指定がなければなるべくスカートではなくパンツを履くようにして対処していきましょう。

よく気圧の変化で痛みが強くなるというお話聞いたことはありませんか？

季節の変わり目，気温の変化だけでなく、直接冷たい風に当たることで同じ条件になります。その結果、血管が縮こまり、血流が悪くなることで痛みが増します。

なのでまずは体の血液循環を良くするために，この場合もストレッチで改善して行きましょう。

ふくらはぎ周りのストレッチ

床に座った状態で足首を前後に動かしていきます。これをゆっくりと呼吸に合わせてやっていきます。

息を吸って足首90度、吐いて足首を前に伸ばし、もう一度息を吸って90度の状態に戻し、吐いて足を自分の方向に向け、これを繰り返します

お尻のストレッチ

片方の足は体育座りのまま，その上にもう片方の脚を乗っけ，姿勢は伸ばしたまま自分の身体に脚を引きつけます。

少しのことから試し，継続していくことで改善に繋がっていきます。特に女性は筋肉がつきにくく、むくみやすい為、ストレッチは毎日行うことをお勧めします。男性の方も自分は大丈夫だと思わずに、この機会に始めていくことで予防にも繋がりますのでぜひ実践してください。

当院ではこういった指導や，痛みが出ないように原因追及、予防までサポートしていきます。少しでも違和感を感じたら，当院にご相談下さい。

ぜろすぽ鍼灸院・整骨院 青山

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