クーラーで悪化する疾患について前回もお話しましたが、今回はそれに引き続き第二弾です。

前回は四十肩、五十肩、変形性膝関節症についてお話したので今回は膠原病についてお話いたします。

膠原病とは症状に共通点を持つ病気の総称であり、関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・血管炎・強皮症・皮膚筋炎が括られる疾患になります。この中で多い疾患を二つお伝えいたします。

１,関節リウマチ

関節リウマチとは

手足の関節と呼ばれる部分が腫れ、痛んだりする病気です。ひどいと関節破壊が起こり痛みが増す事もあります。

主な症状として

①朝のこわばり

　手が開きにくい、身体が動かしずらい、力が入りずらい

②関節に痛み、熱感、腫れが出てくる

③体調の変化として微熱、倦怠感、食欲不振、貧血

この疾患は女性に多い疾患で、これらの症状がある方も身体を冷やしすぎないでください。

身体自体を冷やすことで、変形性膝関節でもお話した通り関節の圧が高まり痛みを誘発させる可能性がありますので、お気を付けください。

改善方法

ストレスを溜めないこと，生活主観の改善，血液の流れをよくすることで緩和されていきます。

まずは初めは冷やし過ぎないようにしていく事から始めましょう！

ストレスに関しては，自分にあったストレス発散法を探さなければなりません。主なストレスっ発散法として適度な運動，1人の時間に音楽を聞いたり，読書をしたりするリラックスできる時間，空間を作るなどが挙げられます。今回は関節リウマチの方でも出来る簡単なストレッチをご紹介いたします。そして，女性の方は特に筋肉がつきづらく，歳を重ねるにつれ代謝が落ちむくみやすかったりすると思いますのでその解消法にもなりますので是非やってみて下さい。

簡単ストレッチ

1）寝たままストレッチ

仰向けで寝たまま、背中、脇をのばします。

2）股関節を動かして血流を促しましょう

仰向けで寝たまま、膝を立て、片脚を斜め45度に開き開いた方と反対に倒します。

3)手足のグーパー

ゆっくりでいいのでグーパーを繰り返します。

動かさないと固まってしまいますので、少しだけでいいので動かしていきましょう。

※痛みがある時は無理にやらず、痛みのない範囲で行ってください。

※炎症(熱感、腫れ）がある場合はその時に合わせ、冷やしたり、温めて下さい。

生活習慣の改善に関しては，当院に来ていただき，お話を聞いてからの指導となります。主に、食事、運動、生活のサイクルなど聞いた上で患者さんに合った改善方法をお伝えしていきます。

2，全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスとは免疫は通常なら悪い物が入ってきた際に攻撃するものですが、この疾患では免疫が正常なもの(自分自身の臓器、組織）にも攻撃してしまう疾患です。この疾患は約70～90％が妊娠可能な年齢の女性ですが、小児（ほとんどが女児）や高齢の男女、さらには新生児さえも発症することがあります。この病気は世界各地で見られていますが，アジア人で多いとされており，難病指定にもなっております。

主な症状として

①発熱，疲労感，倦怠感

②蝶形紅斑（鼻のあたりに蝶のような形の跡ができる）

③関節の変形（関節が曲がったまま伸びず、ぞのまま固まっている状態）

④日光過敏症（日光に当たることで赤み、痒みなどの発疹を起こす）

⑤ループス腎炎（腎臓の働きが低下し、時には血尿、蛋白尿が出ます）

これらの症状がある方は，1番気をつけないといけません。

日光にも冷たいクーラーの効いた部屋でも身体に注意しつつ，感染症にかかりやすい状態にもなっていますので十分な注意が必要になってきます。

対策方法

感染症にかからない為に

1）手洗い，うがいの徹底

今はコロナ禍でこれを当たり前にやっていると思いますが、正しいやり方を再度確認した上で行いましょう。

2）ストレスを溜めない

関節リウマチの時にもお伝えしましたが、まずは自分おストレス発散法を見つけましょう。

3）口腔内の環境を常に整えておきましょう

歯科に行き，定期検診を受けるなどして口腔内のケアをしていきましょう。

4）異変を感じたら病院に行きましょう

少しのことでも放っておくと悪化してしまう確率が一般の方々より高いので，悪化する前に対処していきましょう。

当院でできることとしましては，血流を促すために緊張している筋肉の緩和，不安に思っていることへの改善方法（私たちが知っている限りの情報）をお伝えしていき、患者さんが少しでも気持ちが楽になっていけるよう施術していきます。

不安なこと，知りたいことがあればご相談ください。

ぜろすぽ鍼灸院・整骨院 青山

〒950-2002

新潟市西区青山1-9-1

TEL 025-234-0708